2011年07月10日

日本での横書き

戦後、日本語の横書きは「右から左」から「左から右」へと欧米式になったそうですが、縦書き文化だったために「右から左」が自然に定着していたのでしょうか?
そもそも横書きの日本語が認められる最古の文書というものがあるとすれば一体いつの時代のものなのでしょうか?素朴な疑問です。

aret
posted by aret at 22:57| Comment(18) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
aretさん、「おひさま」を観たから?
「日本での横書き」をウェブで検索したら、いろいろ面白そうなサイト・話題がヒットしました。まだざっと読んだだけですが。
ところで、縦書きの「下から上」の例ってあるんでしょうか?素朴な疑問です。
Posted by MINE at 2011年07月11日 00:03
はい。NHK連続テレビ小説「おひさま」を見たからです。

子陽藤須

須藤陽子

と黒板に書いて、今日からは右から左に書くと陽子先生が言ったら子供たちが戸惑っている場面でしたね。

縦書きの下から上という発想は思いつきませんでした。

下から上が自然なシチュエーションがあるとすれば・・・その昔、言葉の伝言方法として石を積み上げるやり方があった。まず最初に主語にあたる部分を置き、その上に動詞、目的語などを積み上げる、というような知恵が原始時代にあったとすれば、面白いですね。

もっとも、楔文字のように石にキズをつけるとか、石の色や種類で文字に相当する意味づけが必要になるので(直接地面に絵を描く方法、2次元的に何かを置く方法に比べたら)広く普及するには難がありそうです。

Posted by aret at 2011年07月11日 08:30
あれっ!?
「子陽山丸」「丸山陽子」じゃなかった?

若尾文子が演じている現代の陽子の姓が、昔の陽子の結婚前には「須藤」だったのに、結婚後に「丸山」に変わったのはおかしいですね。
若尾文子と斉藤由貴のシーンが完全に現代だとすると、陽子は大正11年(1922年)生まれだそうだから若尾文子演ずる今の陽子は89歳!
91歳の森光子に勝るとも劣らぬ若々しさですね。
若尾文子は1933年11月8日生まれとのことなので本当は77歳なんだけど、そうも見えない美しいおばあさんだと思います。
Posted by MINE at 2011年07月11日 12:15
ご存じかも知れませんが、
そもそも日本に「右から左」の横書きは無かった。
という説もありますね。

・いわゆる「右から左」の横書きはもっぱら1行で書かれていて、複数行の文章は無かった。
・これは「1文字改行の縦書き」であると考えられる。

という考え方です。
この説に従うと、戦後の「左から右」の横書きが日本最古になるかも知れません。
Posted by tioak at 2011年07月11日 12:25
失礼しました。「丸山陽子」でしたね。
最初の「須藤陽子」時の印象が強かったようです。
若尾文子さんの語りもとてもいいですね。
斉藤由貴さんとのやりとりも面白いです。

tioakさん、1文字改行の縦書き説、面白いですね。2行以上の使用例を探したくなりますね。
Posted by aret at 2011年07月11日 14:35
Wikipediaからの引用です。「縦書きと横書き」
「下から上への縦書きは、アイルランド・ゲール語のオーガム碑文の例、そして突厥文字(オルホン文字)が稀にそのように書かれるなど、歴史的にもごく僅かに存在する。」

漢字やかなは、左上から右下へ向かう運筆が普通なので、横書きならば、左横書きの方が自然だと思うのですがいかがでしょう。右横書きだと、右下で書き終わって次の字の左上に進むので、文字の大きさや間隔がバラバラになりそうです。
Posted by M at 2011年07月11日 23:52
Mさん引用ありがとうございます。
縦書きの下から上も実在したんですね。

やはり文字の筆順上、左から右が自然ですね。
(歴史的に見ても右利きの人が多かったのでしょうね)
Posted by aret at 2011年07月12日 06:35
歌舞伎の舞台では珍しい筆法があります。
左手で筆を持ち鏡文字(左右反対の文字)や
下から上に向かって書く文字、果ては子供(清明)を抱きながら口に筆を咥えての散らし書き。そうこの歌は、芦屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)「葛の葉子別れの段」の障子に書いた「恋しくば訪ね来て見よ 和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」

これは、人間から狐に変化する様子のヴィジュアルな表現ですね。
ここでは、書字方向の変化が取り上げられているので以下方向修正します。

日本語学者の屋名池誠の調査によれば、日本で出版物に横書きが現れるのは、18世紀後半に蘭学が紹介されてからのこと。
1788年(天明8年)に大槻玄沢が刊行し『蘭学階梯』が初めて幕府の公認の下にオランダ語の文字(すなわちラテン文字)を紹介したのをきっかけに、民衆の間に横書き文字の存在が広く知られるようになった。一般民衆向けの出版物にも、オランダ語の文字を模倣して日本語の文章を横書きするものが現れた。
たとえば1806年(文化3年)刊の式亭三馬による『小野嘘字尽』(おののばかむらうそじづくし)は往来物のパロディだが、平仮名を
左横書きし書体も欧字に似せた「おいらんだ文字」なるものを記した。なんですと。
「書字方向」は面白いので続きを寄せます。
Posted by sacco at 2011年07月13日 11:50
やわらかい紙などに書くときは右から、硬い板などには左からという
起源の説にはなんとなく納得がいきます。

@ヒエログリフは右から左に書くことも、左から右に書くこともでき、
縦書きも横書きも可能。下から上へ縦書きにすることも。(Mさんに追加)さらに、行ごとに方向を変えるという意外な書き方もあった。つまり一行目が右から左へ、次が右から左へ、また逆へと書き進む。
これは古代ギリシアに伝わって、牛耕式書法(ブストフェロドン)といわれた。
筆記者の手と読者の目の運動を最小限にとどめるわけですね。

Aクレタ島のファイスト遺跡で発見された「ファイストスの円盤」は渦巻状に書かれていて、内から外へ向かって読んだのか、外から内へ向かって読んだのか、一見するとわからない。
ところが、円盤の人間の顔は象形的なもので、人間の顔が外向きに書いてあるので、その方向で読んだらしい。

Bモンゴル文字は、左縦書きの特殊な書字方向をしているが、歴史をさかのぼるとイスラム教の影響を受けたウィグル文字が90 度左回転(反時計回り)してできたもの。モンゴル文字で「モンゴル」と書いてこれを90 度右回転(時計回り)するとアラビア文字に似ていることが理解できるそうです。
モンゴル文字はイスラム文化と中国漢字縦書き文化の合体による副産物ともいい得るそうなんです。

ここまでは「なるほどねえ」と頷く事ができます。色んな工夫があるもんだな〜と。だけれど、次のはどうにも合理的な理由が見つけられませんでした。
Posted by sacco at 2011年07月13日 12:05
C横書きには珍しい特殊型=イースター島のロンゴロンゴ文字。この文字を書いた木片は一行読む毎に天地をクルリとまわすので
「上下反転混合文字」になる。

<ロンゴロンゴの絵文字は、書記方向が行毎に変わる牛耕式で記されている。
すなわち、文字板のテキストは左下の隅から始まり、右に読み進んだ後、読み手は文字板を180度回転させて次の行を読む、ということである。ある1行を読んでいる際は、そのすぐ上と下の行が上下逆に記されている。
しかし、文が文字板の裏面にまで続く場合もあり、表面の文の行数が奇数のものでは裏面の文の始まりが左上の隅から始まり、読み進める方向が上下逆になる。>

変ですよね〜。何か経済的な強制理由でもなけりゃわざわざこうはしないでしょう。
絵文字を書く木材が不足し最貴重品だったので、練習はバナナの葉でしたのだとか。
これが何か関係するのかも。あ、同じ方向で書き続けると、掌底が葉を圧迫して色変わりし書けなくなるから、方向を変えて圧力を分散したのかも。う〜〜む。
ひょっとすると、今、私、人類史の謎を一個解いちゃったのでしょうか?
Posted by sacco at 2011年07月13日 12:34
saccoさん、日本における横書きのルーツについて調べていただきありがとうございます。

世界を見渡すと歴史上様々な書き方が存在するのですね。

ふと私も感じたのは、俳句などを綴る短冊が縦長なのは縦書きだからともいえますが、縦長の短冊が持ち易いから、とはいえないでしょうか。
横長の短冊で横書きだったら持ちづらいですよね。

大昔、家畜の頭数を数えるのに木の幹にキズ(しるし)をつけ、1対1に対応させたといいます。やがて「携帯」できる木の板が発明?され、こりゃ便利とばかりに家畜の数を書きしるしたでしょう。
西洋の人は1としるし、東洋の人は一としるしたのが横書きと縦書きのルーツではないでしょうか。

Posted by aret at 2011年07月13日 21:50
aretさんの |と一の考察から思い出したことがあります。(成る程と思いましたね。)

縦線の | には名前があって「タリーマーク、tally mark」というそうです。これを使うと4なら通常 |||| になります。
画線法(かくせんほう)といい、記数法では「一進法」と呼称されます。
5ずつまとめる3通りのマークがあります。

欧米では、five-bar gate で||||に交差する斜め線を引きます。
日本や中国では、五画の漢字である「正」を書いて数えます。
南米では ゲームなどで□に斜線のマス記号を用います。

算木で5は|||||であり、five-bar gateだとマイナス4の意味になります。
ただし、香港の数字「蘇州碼子」(スーチョウマーズ)の元になった南宋の算木では
5は「○の上に線」で示されます。

「トリビアの泉」で、「正」の字は江戸時代は「玉」だったと、かつて紹介されました。拙宅の母娘は清明紋のお星様で数えました。
Posted by sacco at 2011年07月20日 12:52
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
Posted by 履歴書の封筒 at 2011年12月12日 10:55
その後にみつけた補遺ですが、
自動車右側面の「社名右横書き」=「走る横書き」=「先頭からの横書き」
船の船名の「右横書き」=「流線横書き」〜路面電車の社名広告(時々)
馬形の絵馬の横書き=進行方向で「奉納」「納奉」=擬人化された「流線横書き」

アラビア語やヘブライ語の右横書きと左横書き・習慣の混在。
サウジアラビアの空港で 文字は右横書き・アラビア数字は左横書き(時刻や便数)
ユダヤ人の実業家は新聞は左横書き・タルムートは右横書きで読むが違和感無し

人間の脳は元々から縦書き・右横書き・左横書きを自在に駆使できるのではないでしょうか?ただし、慣れの問題をクリアすればの話ですが。
屋名池誠氏の紹介された事例から、道路に書かれた注意書き=遠くから手前に向かって「うょしまき歩を側右もつい」や二行に分かれた縦書きで右が「法人」左が「財団」というのがありました。
Posted by sacco at 2011年12月18日 17:31
Mさんのコメント:下から上への縦書きは、アイルランド・ゲール語のオーガム碑文の例、そして突厥文字(オルホン文字)<というwikiからの引用>を見てから、ずっとその画像を捜していました。
最近それらしいモノをプリントアウトできました。と、同時に新たなアフリカの2例に関するコメントを見つけたので、こちらの画像も捜しています。
@下から上に書くのもある。アフリカで大きな石に彫り付けてある。その石に彫るのに、下からずっと上に彫っていく。
どうしたかというと、人間がさかさまになる。人間を上から吊り下げて、吊り下げられた人間が下のほうから彫っていく。
A北アフリカで使われていたティファナグ文字ももともとは下から上に書かれていた。
木の幹や岩に書かれていたもので書き手が書きやすい高さから書き始め、手の届く場所まで上に向って書いていたので下から上に書くという形になった。

これらとは別に、ブックカバーのデザインに「ファイストスの円盤」を模したものを富山駅の書店で見つけました。モチロン紛い物ですが面白いことに書かれてる文字はロンゴロンゴになっています。
書字方向というテーマは、知れば知るほどにexitingと思えてきます。
Posted by sacco at 2012年03月17日 11:57
cが抜けたせいで、終了・脱出の意味の語になってしまいました。関連ネタはあるものの、ここらでひとまず終了すべきかもと思います。
本当は、知れば知るほど「わくわくはらはら」と言いたかったのですが。
Posted by sacco at 2012年03月19日 21:03
saccoさん、素敵なお話をありがとうございます!
興味深い内容でもっと真相に(深層に)迫りたくなりますね。
Posted by aret at 2012年03月20日 02:29
「下から上」にこだわってみました。
@日本の墓石文字は「下から上」だそうです。「突きノミによる彫刻で、一番下の文字から上の文字に向かって彫ります。」
Awordの縦書きで、書式ツールバーの“下揃え”をクリックして入力すれば下から文字が上がります。
でもこの2例は読む時は「上から下」ですね。

Bマンヤン文字/ミンドロ島ハヌノオ族が竹筒に彫った文字は「下から上に」書かれている。個々の文字には上下左右の制約がないらしい。

C古代北アラビア文字に下から上へ改行する横書きの双方向式(牛耕式)碑文があるらしい。

Dゴーレムの作り方で必須のシェム・ハ・メフォラシュ制作過程に、ヘブライ文字を「下から上に」綴る段取りが含まれているそうです。
Posted by moji~ at 2012年05月07日 23:07
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